家賃を払い続けなければならない!よく検討しておこう

賃貸は自己資産にならない

賃貸に住み続ける上で考えなければならないのが、家賃の問題です。賃貸物件に住む以上、家賃からは逃れることができず、ずっと支払い続けなければなりません。「そんなの持ち家や分譲マンションも同じじゃないか」という意見もあります。確かに家やマンションを買えば月々のローンを支払うことになります。その金額は物件の価格や頭金によるため、場合によっては家賃の方が月々の負担が少ない、ということもあるでしょう。ただし注意しなければならないのが、賃貸物件は自分の資産にならないという点です。持ち家や分譲マンションの場合、ローンが払い終わればその物件は自分のものです。それ以上ローンを払う必要はなく、売却することも出来ます。しかし賃貸はどれだけ家賃を払っても大家のもので、自分のものになることがないのです。

老後に向けた準備が必要

一生賃貸生活を続けるつもりなら、老後についてしっかり計画を立てる必要があります。持ち家の場合、定年までにはローンを払い終えて老後の負担は税金だけというプランも成り立ちますが、ずっと賃貸で生活するなら家賃負担が小さくなることはありません。そのため、老後も家賃を支払っていけるだけの準備をする必要があるのです。よく「老後資金は1人2000万円、夫婦で3000万円」と言いますが、これはあくまで生活費の話で、ここに住居費は含まれていません。定年後20年、月5万の物件に住み続けるとプラス1200万円が必要になります。賃貸住まいは持ち家に比べてローン負担がない分、現役時代の貯金は大きくなる傾向があるので、計画的に貯金する必要があるでしょう。